切り絵作家、藤城清治さん
2026.01.13
先日、大阪梅田で開催されていた切り絵作家、藤城清治さんの展覧会に行ってきました。
藤城清治さんは、なんと御年101歳。
今もなお現役で制作活動をされておられるのだとか。敬服します…
藤城さんの作品は、主に片刃カミソリで紙を切り抜き、そこにカラーフィルム(セロハン)や色付けした和紙などを貼り重ねるという技法で作られているそうです。
裏から作品に光を当てることでまるでステンドグラスのような幻想的で美しい世界がそこに浮かび上がります。
光と影とさまざまな色とが織りなす作品の数々。会場内はまるで教会のように神秘的な空気に包まれていました。
作品を間近に寄ってじっくり見てみるとカミソリの刃で紙が切り抜かれたその箇所からは、繊細でありながらも迷いのない刃さばきが想像出来るような気がしました。
また作品に込める情熱やエネルギー、藤城さんの人となりや生きざまをダイレクトに感じ取ることができました。
藤城さんの作品に触れて心が強く揺さぶられましたし、
紙はただ単なる素材ではなく、人の心を映す「器」という側面を持っていることに改めて気づかされました。
遠方に住む友人からの手紙
甥っ子からもらった折り紙のお守り
街でふと手にとった1枚のリーフレット…などなど
そんな些細なものからも人の心を映す紙の「器」という役割にハッと気づくことがあります。
効率化やスピードが求められる時代だからこそ、
手の温度や人の息づかいが残る紙の存在は、これからますますその価値を高めていくのだろうなと藤城さんの作品を通じて感じました。
/切り絵作家、藤城清治さん