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紙の雑学⑥

2025.08.18

連日40度に迫る暑い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか

さて今回は、木一本でいったい何枚の紙が作れるのか?についてお話していきたいと思います。

 木を一本使って紙をどれくらい作れるかは、木の大きさや紙の種類によって異なりますが、一般的にA4の用紙約12万5千枚を作ることが出来るといわれています。

これは、1tの木から約500kgのパルプが取れ、そこからA4用紙約12万5千枚が作られるという計算に基づいています。

 :詳細説明:

 木材をチップ化し、パルプを抽出します。1tの木材から約500kgのパルプが取れます。

 取れたパルプを原料に紙が作られるわけですが、A4の用紙の場合、1枚あたりの重さは約4gです。

 木の大きさを直径14cm、高さ8m程度とした場合1t程度の木材を採取できます。

この木材から約12万5千枚のA4用紙を作ることが出来る計算になります。

 再生紙の場合:

再生紙の場合は、原料となる古紙の量や品質によって、作れる紙の枚数は変わってきます。

 木材チップの量:

1tの紙を作るには、約3.4立方メートルの木材チップが必要になります。

 紙になる木とは:

紙の原料となる木は、主に広葉樹と針葉樹です。

・広葉樹(繊維が短く、表面が滑らかな印刷用紙に適しています。)

代表的なものは、ユーカリ、アカシア、ポプラ

・針葉樹(繊維が長く、丈夫な紙袋や封筒に適しています。

 代表的なものは、マツ、スギ、ヒノキ

これらの繊維は天然由来の物質であり、土壌や海洋に流出したとしても分解される

ことから環境や生物に対し影響の少ない素材といわれております。

by tanaka